【旅:韓国】プサン(釜山)の旅。海雲台とトンベク(동백:冬柏)島を歩く。その1.

旅の記録

韓国の2大名節、秋夕(チュソク)。

今年の秋夕(チュソク)は5連休だった。そこでプサン(釜山)旅行を計画した。

釜山へ行く機会はそうない。首都圏にいる私は慶尚南道には行く機会はあるが、

最南端のプサンは決心をしなければなかなか訪れることのないところだった。

今回プサンに行く目的は二つだった。一つは海を見たかった。釜山からだと日本の対馬や九州は近い。晴れた日にはうっすらと対馬が見えるほどだという。二つはキメ(金海)という場所に行きたかった。

そこは以前伽耶という連合国があったところだ。以前といっても古代であり、高句麗、百済、新羅が覇権を争っていた時代である。日本の歴史研究家もこの伽耶つまりキメ(金海)には関心があるという。

私はKTXを利用した。連休だけあってソウルには人が多く、慶尚道に向かって帰省する人が多かった。東大邱で一休みして、再度列車に乗り継いだ。

東大邱からはあっという間にプサン駅に着いた。以前撮ったカメラの画像を削除したりしているうちに終点の案内が流れた。人があふれかえるように列車から四方八方から降りてくる。

確かに第二の都市だけあって駅の規模は大きい。一号線に乗り継いで、西面(ソミョン)駅へと向かう。そこに今回予約したホテルがある。ソラリア西鉄ホテルだ。日本系列のホテルがこの韓国にあるのはありがたい。スタッフも日本語が達者である。

私は日本語で応対した。ホテルは静かであった。この時期は旅行というより、帰省という雰囲気があり、旅行客は少ない。ましてや海外の客もいない。コロナのせいであるが。

残念だったのは、温泉はコロナ規制のため、入れないとのことであった。これは、期待はずれでもあった。部屋に入ると、日本のホテルを思い出させる。狭いことは慣れていた。すべてがきっちり整っている感じがある。

私はこの方がいい。以前ソウルでマリオットホテルに泊まったことがあるが、結構広々として、歩き回ることで、不便さを感じたものだ。

テレビをつけると、すぐ日本語の番組につながる。少しの間日本のテレビを見ていた。今回はこの日本のテレビを見ることも目的でもあった。

時計は午後3時を回るところだった。雨が降るという予想もあり、すぐに身支度して、海に向かった。海雲台(ヘウンデ)である。

ヘウンデまで約40分。駅に着くや、そとは雨が大降り。これには驚いた。

駅からはそう遠くない。が、このまま海にまで行くことはできないと判断。

近くのカフェで雨宿り。かならずやむと信じていた。海の前だったからか、海岸は少し見えた。雨脚は依然と強い。

しかし、かなりの時間をカフェで費やしても、いっこうに雨はやまない。旅とはこんなものだ。期待通りにはいかないこともある。

時計は5時を回ろうとしていた。すると、小雨になり、人々は傘をもうたたんでいた。

その瞬間私はすぐさま、海に向かって行った。海雲台。

久々の海。その音。匂い。遠くに見える地平線。海のそばまで歩いた。砂浜がここちよい。

どこか見たような景色。そうだ、江ノ島に似ている。江ノ島が向こうに見える冬柏島。

反対は構想アパートが立ち並ぶ。韓国的だ。

浜辺から冬柏島への道は舗装されていて歩きやすい。散歩に適当だ。

雨もすっかりやんだ。曇っていることだけが、心残りだが、それでも感謝だ。海を見れたことだけでも。ひたすら冬柏島に向かって行く。チョソンホテルというのがある。海を目の前にしている。周りは結構ホテルが多い。

そして冬柏島へと足を踏み入れた。

(つづく)

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