ケニア(ケニア共和国)という国
ケニアは東アフリカに位置し、北にエチオピア、北西に南スーダン、西にウガンダ、東にソマリアと国境と接している。そしてインド洋という海にも面していることも特徴だ。
ケニアという国を聞いたことは何度もあるが、位置まではっきり把握しているだろうか。
7~8世紀ごろにアラブ人が海岸地域に定住していて、交易の拠点であった。スワヒリ語はアラブ語の混ざった言語だという。15世紀末ヴァスコ・ダ・ガマの来訪によってポルトガル人が進出する。
その後、19世紀にイギリスの植民地となり、イギリス領東アフリカが成立することとなる。このときに鉄道も敷かれるようになった。
現在首都ナイロビとモンサバ間には高速列車が走っている。これは中国の銀行が融資し、中国の建設会社が請け負ったものだ。
中国によるアフリカへの技術を投資は、アフリカ各国は技術革新を成し遂げている。

原動力を見出す
人口は5377万人と世界27位である。アフリカ全体でも人口は増加しているという。人口は国力と結びつく。
公用語はスワヒリ語と英語。英語が通じるという点では、非常に強味の一つではないだろうか。
貧富の差がまだあるということで、ヨーロッパ諸国から多くの支援品が送られてくるが、それが必要なものでないものが多く、特に服や靴が道端に風呂敷を敷いて売られているという。また、食糧確保、水の衛生、教育問題を抱えている。読み書きができる子供の割合が33%という。
面積は58.3万㎢。日本の約1.5倍。
宗教は伝統宗教、キリスト教、イスラム教。
比較的工業化の進んでいる国で、コーヒー、紅茶、切り花、園芸作物という農業国でもある。また、軽工業もは発達している。
ケニアといえば、サバンナ(熱帯・亜熱帯の雨が少なく雨季・乾季の別がある地帯の草原)。国立公園、国立保護区、野生生物保護区が59か所あり、豊富な動物が生息している。
2010年には観光客が161万人と観光客が増え、観光収入の比重が高い。日本との関係はよく、日本人観光客が多いという。日本はケニアにとって協力・経済支援のパートナーの一つである。

IT大国への道
日本とのかかわりで有名なのが、2004年にアフリカ人として初めてノーベル平和賞を受賞したワンガリー・マータイがいる。彼女は日本に来日したときに、日本語の「もったいない」という言葉に感銘し、世界に広めたという。
現在注目されているのが、スマートフォン一代でキャッシュレス決済ができること。このシステムを、
M-PESAという。マイナンバー一つで紐づけられて、送金や身分証明にもなるという。モバイル送金サービス。公共料金、教育費、給料の支払いまでこのM-PESAで行われている。これは現金を持ち歩かないようになっていた人々に需要が多かったからだ。つまり、都市に出稼ぎに来ている人々が、給料を払ってもらうにも現金は危険だから、モバイルで決済されるという流れである。
ケニアは複雑なインフラがない分、ITが進んでいる。今後日本も注目すべきキャッシュレス社会ではないであろうか。
ファナムの世界を知る旅は続く。購読よろしくお願いします。

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